フィステーラの道、ムシアの道(&ア・コルーニャ)

2020-07-07

Santiago de Compostela → NegreiraOlveiroaFisterraMuxiaA Coruña → Santiago de Compostela

Santiago de Compostela(サンティアゴ・デ・コンポステーラ) → Negreira(ネグレイラ) 7/05(土)

今日の距離 21.5km(累計 799.3km)
今日の歩数 34,440歩(累計 1,359,496歩)

フィステーラ(Fisterra)に向かって歩き始める
 3年前に来た時はバスで日帰りしたフィステーラだけど、今度は歩きます。片道だけで2泊3日。

ちょっと雨で湿ったサンティアゴを出発
 大聖堂を後ろにして出発。
 昨日までは大聖堂を目指して歩いて来たのだけど、今日からは段々離れていきます。
 何か体が落ち着かないというか、重心が後ろに引っ張られているような変な気分
標識
 サンティアゴ・デ・コンポステーラとフィステーラの両方の方向を示したSとFの標識。
 今日からは「F」を目印に歩いて行きます
大聖堂が見えます
 途中の丘の上から大聖堂とサンティアゴの街が見える
雨で雲が垂れさがってきている
鹿に注意!
 バル(Alto de Vento)で朝食。カフェ・コン・レチェ グランデと渦巻パンで2.5€。
 バルを出たところにあった標識。注意!と言われても飛び出してこられたらどうしようもないですね。体もデカいからぶつかったら自動車のダメージも大きいでしょう
フィステーラまでのモハン
 あと77.503Km。「.」と「,」の使い方が日本と違う
巡礼者の数はめっきり少なくなりました
 すれ違う巡礼者も結構います。
 この道はフィステーラからサンティアゴに向かう人と、サンティアゴからフィステーラに向かう人の両方が歩いています
マセイラ橋(Ponte Maceira)
 14世紀に作られ、18世紀に修復されたゴシック形式の橋だそうです
雨が降っているので水量がちょっと多め
ネグレイラ(Negreira)のアルベルゲLua
 12時半にアルベルゲ着。素泊まりで9€。
 ドミトリーが広く、二段ベッドだけれどゆったりと過ごすことが出来る。WiFiの接続状況はgood。洗濯機が4€、乾燥機も4€。乾燥が十分できてなかったようで、オスピタレイラさんが追加乾燥をしてくれていた。追加料金は必要でなかったようでありがたい。
 シャワーは2個あるのだけど、仕切りの壁もカーテンもありませんでした。使っている時に誰も入って来なかったのでOK。女性用シャワーは個室になっているようです
オスピタレイラさんからガーリックライスの差し入れ
 昼食を近くのスーパーで買ってきて食べていると、オスピタレイラさんがガーリックライスを差し入れしてくれた。ありがたくいただきました
今回のカミーノで一番コスパの良い夕食をとることができました
 ヌードル入りのスープ、豚肉のステーキ(量多し)、アイスクリーム、ワイン1杯で7€。今までいただいた中でコストパフォーマンスが一番良いメヌー・デル・ディアでした。ステーキは食べきれません

Negreira(ネグレイラ) → Olveiroa(オルベイロア) 7/06(日)

今日の距離 34.0km(累計 833.3km)
今日の歩数 51,746歩(累計 1,411,242歩)

ネグレイラの出口
 はっきりしない天気なので、今日もレインジャケットとレインパンツをはいて出発します。
 街の中で反対向きに歩いて来た男性(カリフォルニアから来たそうです)がいたので、「方向が違うよ」と教えてあげました。彼はUターンして正しい方向に修正。
 街の出口は大きな門(家の一部?)

出稼ぎに出る父親を引き留める子供?
 門の近くにあった彫刻
街の外にある教会
 公営のアルベルゲはこの近くにあります。昨日アルベルゲを覗くとオスピタレイロさんがまだ来ていなかったのですが、巡礼者たちは自分達でテキパキとベッドを決めたり料理をしたりと、自治活動をやっていました
水はけが悪い巡礼路
 昨日も雨が降っていたので、まだ水たまりが沢山あります。
11時頃には晴れてきました
放牧地に向かう牛たち
相当年季の入ったオレオ
バルのテレビには牛追い祭り(パンプローナ)の中継
 今日が牛追い祭りのようです。
 市庁舎前のそんなに広くない広場にギュウギュウの人の群れ 
 Santa Mariñaのこのバルで昼食をいただきました。
 ボデガージョはありませんでしたが、パン・ドーナツ・コーラ等で4€
天気が良くていい気分
Ferrenza湖
 湖の周りは、ゴルフ場は無くて牧草地ばかりです。
牛舎から牛が顔を出しています
 牛舎の水飲み場の隙間から牛が窮屈そうに顔を出しています。
 この近くで、ジョン・トラボルタ似のスペイン男性(この人とは何回も出会っています)が、ロッキーのテーマをポータブルプレイヤーで鳴らしながら力強く追い抜いて行きました
今日のアルベルゲHorreo(12€)
 新しく快適なアルベルゲです。
 ペンションも併設(写真の右半分)されていて、レストランも売店もあって便利が良い。
アルベルゲのレストランで夕食
 メヌー・デル・ディア(10€)
 エンサラダ・ミクスタ、ポークチョップ、エラド

Olveiroa(オルベイロア) → Fisterra(フィステーラ) 7/07(月)

今日の距離 38.2km(累計 871.5km)
今日の歩数 65,498歩(累計 1,476,640歩)

朝食を食べてアルベルゲを出発
 昨夜アルベルゲの売店で買っておいたバナナ等の朝食を食べてから出発。
 まだ、太陽は昇ってきていません(6時45分)。アルベルゲの前のオレオが存在感一杯に建っている
雲の中に風力発電用の風車
雲海の下に渓谷
 海に近いので、雲もでやすいのでしょう。
 しっとりとした景色です
やたら吠えているワンコ
 巡礼者が通るたびに吠えまくっている。このワンコも退屈しないで一日を過ごせますね
Hospital に掲示されていた地図
 この先で道は、フィステーラ方面とムシア(Muxia)方面に分かれます。
 フィステーラに2泊してからムシアに向かうことにします
フィステーラ・ムシアの分岐点
 左に曲がってフィステーラに向かいます。
大西洋が見えてきた
瞑想をしている人
 岩の上で瞑想をしている人がいました
石の十字架
森の中にある小さな教会
移動売店があります
 この近くにはバルが無いので、移動売店がありました。
 このおじさんがやっているようですが、何も買いませんでした
「TO  THE END」のモハン
 フィステーラの岬も見えてきて、いよいよ終着も間近
Camille に写真を撮ってもらう
 前を歩いていたCamilleに追いついた。足が痛くて下り坂は苦労しているよう
CEEの街
 街も海の色も綺麗です。
  CEEの街で一時巡礼路が分からなくなりましたが、三人に尋ねて戻ることが出来ました
街から巡礼路に入る場所で道が極端に狭くなる
 CORCUBIÓNの街で昼食(ボカディージョ、コーラで5.2€)をとってから歩きを再開。
 標識に沿って歩いていると、ここに出てきました。巡礼路の近くぎりぎりまで住宅が迫っているということなのでしょう。
 この先の分岐点で道を間違えてしばらく歩いていましたが、どうも怪しい雰囲気だったので分岐点まで引き返して正解。
 日本出発前に買ったSUNのコンパスの文字が消えかけていて、方向がよく分かりませんでした。
 今後はこのコンパスは買わないようにしよう
イワシ(鰯)の町
 町の名前が「SARDINEIRO」。鰯が一杯とれたのだろうか?
フィステーラの街と岬
 碧い大西洋に張り出しているフィステーラ
LANGOSTEIRAビーチ
 長く遠浅の綺麗なビーチが続きます。
 四国遍路道の大岐海岸を思い出します
今日のアルベルゲ Finistellae (12€×2泊)
 部屋は三階のドミトリー。
 高校生の女の子ばかりの部屋に一人の日本おじさん状態。
 部屋に入ると何か気まずい感じ。すぐ自己紹介をして少し馴染みます。
 みんな部屋で騒ぎたかったのでしょうが、申し訳ありません。あまり部屋にいないようにしましょう。
 洗濯機(3€)、乾燥機(4€)を使わせていただく。洗濯機も乾燥機も階段下のスペースに組み込んでいました
女子高校生のシューズと
 アルベルゲの部屋に並べていた靴。
 右側が女子高校生の靴で、左が私。
 サイズは殆ど一緒かな?
夕食はオスピタレイラさんのお勧めの店に
 港にあるレストラン(Alara)で夕食
 メヌー・デル・ディアのメインは鱈を選びました(12€)
岬(Cabo Fisterra)に向かいます
 大西洋に沈む夕日を見たくて、食後に岬まで歩きます。
 途中にあった巡礼者の銅像
 フィステーラの街から岬まで30分で歩けました
フィステーラの0kmモハン
カミーノはここで終わり
 ずっと歩いてきましたが、この岬から先には歩く道がありません。
 ちょっとメランコリックな気分

履いて来た5本指靴下(穴あき)を焼く
 岬では色んな人が、巡礼中に使っていた衣類を燃やしています。
 穴が開いてしまった靴下を感謝をこめて燃やします
岬の突端に建つ石の十字架
 
この後に灯台に行ってセジョを押してもらいました。
 受付時間終了直後で係の人が帰るところでしたが、何とか押してもらうことが出来ました。・・・有料(0.5€)
街のサンタ・マリア教会でも有料(0.2€)でしたので、ここでは有料が普通なのかな?
野生のヤギが岩場を歩いている
 曇ってきて今日は夕日が見えません。
 帰り道を振り返ると、ヤギが軽やかに岩場を歩いていました
フィステーラの公営アルベルゲで発行してくれた巡礼証明書
 クレデンシャルを提示すると発行してくれます。これは無料

今日は一日 Fisterra(フィステーラ) 7/08(火)

今日の距離  フィステーラの街から岬までの往復 7.0km(累計 878.5km)
今日の歩数         同上       11,861歩(累計 1,488,501歩)

Camilleはカナダに帰って行きました
 Camilleは朝のサンティアゴ行のバスで帰って行きました。
 また、会えるといいね
海岸通りで露天の準備
 この日は8日で火曜日という普通の日だけど、露天が沢山オープンしていました。衣料品のお店が多いようです
ワインは日本の半額?
 スーパーに昼食を買っている時に、日本でも時々飲んでいる「マルケス・デ・リスカル」を見つけました。
 日本では2,600円位だけど13€弱、約半額です
Mar de Fora海岸
 岬の西側にある砂浜で昼食をとりました。
 日光浴をしている人はいましたが、海に入っている人はいません。
 風が強くて、昼食が飛ばされそう
夕食をとったレストラン El Puerto
 今日も港のレストランにやってきました。昨日のレストランの隣にあります
特大の牛ステーキ
 エンサラダ・ミクスタ、テルネラ(牛ステーキ)、エラド、ワインで12€のメヌー・デル・ディア。 
 牛ステーキは食べきれません。

Castrojerizでお会いした問屋さんと再会。色々教えていただく
 レストランのテラスで食事をとっていたら、先日CastrojerizでTVクルーの方と一緒におられた問屋さんと再会。
 問屋さんは、三重テレビの番組「熊野古道シリーズ」のコーディネータとしてカミーノの取材に同行しているそうです。フィステーラの夕日をクルーが撮影したかったのだけど、曇っていて撮影できなかったので問屋さんが画像を取るために一人残っているとのこと。
 この番組は三重テレビでの放映後、「BSフジ」で翌年2月25日に放映されたものを見ることが出来ました。問屋さんが撮影された夕日もしっかり放送されていました
聖体拝領は告解を行った信者のみが対象
 ミサの後半で聖体拝領があります。
 何回もミサに出席したのだけど、聖体拝領はやりませんでした。
 問屋さんが教えてくれたところによると、聖体拝領は告解を行った信者のみが対象だそうです。そういえば小さい子供は聖体拝領の列に並んでいなかった。
 信者でなく告解もしていない自分はやってはいけなかったようだ。やらなくて良かった。
Fisterraとフランス語の「Fin(映画の終わりでおなじみ)」は語源が同じ
 Fisterraは「地の終わり」を意味するそうです。

アルコール度数の高いオルホ 問屋さんから勧められてハーブ入りのオルホをいただく。
 葡萄酒を絞った後に残った粕から蒸留されたお酒です。アルコール度数は40度ほどだそうです
今夜もフィステーラ岬へ
 岬の突端にある灯台。
 この先は、大西洋。空には上弦の月
靴のモニュメントの先に夕日が沈んでいきます
沢山の巡礼者が夕日を見に集まっています
 みんなそれぞれの想いを抱いて眺めているようです
22時13分やっと日没です
 問屋さんもしっかり夕日の画像が撮れたようでした

Fisterra(フィステーラ) → Muxia(ムシア) 7/09(水)

今日の距離 27.8km(累計 906.3km)・・・900kmを超えました
今日の歩数 56,659歩(累計 1,545,160歩)

巡礼路歩きは最終日

朝のフィステーラ港
 昨日買っていた朝食をアルベルゲの食堂で食べて出発。だれも起きてきませんでした。
 港には小さくカラフルな漁船が沢山停泊しています
朝日が登ってきています
 
今までと逆に太陽に向かって歩きます
 サン・ジャン・ピエ・ド・ポーからずっと太陽を背に歩いていましたが、今日は反対に太陽に向かって歩きます。ちょっとまぶしい。
 風に向かって歩いて行くのも、いままでと逆
大西洋に沿って歩いて行きます
 海岸近くの巡礼路を北上していきます。
 風が強い! 
 この先で一時道を間違え遠回り。
長いオレオ
 今回見た中で、一番長いオレオです。足が9列あります
Muxiaの標識に一安心
 このルートの地図は持っていなかったので、標識を目印に歩いてきました。
 一ヶ所道を間違って遠回りしてしまったこともあったので、この標識を見つけて安心。
 途中大型犬が10頭ほど放し飼いになっている家がありました。犬と目を合わせないように細心の注意を払って何とか無事に通り過ごしました。
 日本を出る前に読んだガイドブックに「リレスの近くに、川の中の道がある」と書かれていたので楽しみにしていたのですが、立派な橋が出来上がっていてちょっと残念
Muxia手前の海岸
 ここは入り江になっているので、波がありません。泳いでいる人もいました
ここからMuxia
快適で親切な今日のアルベルゲ Bela Muxia(12€)
 オスピラレイロさんオスピタレイラさんお二人とも親切でした。
 設備も新しく快適
 私が泊まったドミトリー部屋の名前は「ロルカ」でした。
 この近くは船の遭難も多そうで、タンカーが沈没して流出した原油を回収している様子のパネルが掲示されていました
ベッドとロッカー
 以前フランス人の道で見かけた韓国人のグループも同宿でした
一人一人にコンセント
 それぞれのベッド枕元にコンセントが付いている。
 いままでのアルベルゲで初めてでした。
 いつもコンセントが空いてるかどうか気にしたり、他の人に遠慮しながら使っていましたが、ここはそんなことを考えずに済みます
舟のマリア聖堂
 マリア様がヤコブの面前に船に乗って励ましに来たという場所に建てられています。
 ここも工事中(^_^;)
岩の芋虫?
 海岸の岩の上にありました。
 どこかで削ってここまで運んできたような感じですが、この場所で出来たのでしょうね。
 ここは風も波も強いです
この先にも半島があります
 灯台に向かって強い風が吹き付けている。
 鳥も飛ぶのに苦労しているよう
観光案内所で巡礼証明書
  Muxiaの観光案内所で、クレデンシャルを提示して巡礼証明書をいただきました。(無料)
  フィステーラからムシアの間でセジョを貰えるところが無かったので、その間を歩いたことをクレデンシャルでは明確に出来ないのだけど、証明書を発行してくれました。感謝
夕食はレストランCoralで
 メインは地元魚の煮込み。メヌー・デル・ディアで15€です。
 ウェイターのお兄さんが良くしてくれたので、1€のチップ(今回の旅行で初めてのチップ)を差し上げました
舟のマリア聖堂での夕日
ちょうど教会の尖塔に太陽が沈んでいきます

これでカミーノ歩きは終了
明日はア・コルーニャ経由でサンティアゴに戻ります。

Muxia(ムシア) → A Coruña(ア・コルーニャ) → Santiago de Compostela(サンティアゴ・デ・コンポステーラ) 7/10(木)

始発のバスでア・コルーニャへ
 ムシアを7時15分に出発するバスでア・コルーニャに向かいます。
 この時点では乗客は私を含めて2名のみ。このあとの停留所ではお互いに顔なじみのようなお客さんが何人も乗り降りしていました

ジョン・トラボルタ似のお兄さんのお蔭でバスの乗り継ぎミスが防げました
 バスステーションにバスが停まって乗客がみんな降りたので、ア・コルーニャだと思ってバスを降りて歩いていると、他のバスから何やら呼ぶ声が・・・
 見るとそのバスの中からあのジョン・トラボルタ似のお兄さんが私を呼んでいる。
 ここはまだア・コルーニャではなくて、そのバスに乗り換えないといけないということのようです。慌ててそのバスに乗り込んでセーフ。声をかけてもらったことに感謝。
 このお兄さんについては、カミーノを歩いている間によく出会ったのですが、あんまり良い印象は持っていませんでした。印象だけで他の人を判断していたことに反省

乗り換え後のバスでもらったチケット
 乗り換え場所は「Carballo」という街のよう
やっとリュックを預けることが出来ました
 ア・コルーニャに着いてから、リュックを手荷物一時預かり所に預けようと国鉄の駅の案内所に行ったのですが、そこのおじさんはスペイン語オンリーで全然話が通じません。
 バス・ステーションに戻ると「consigna」という窓口があったので、ここに預けることができました。料金は0.96€。 
 これがレシートです。
ヘラクレスの搭(世界遺産)
 ア・コルーニャに来たのは、この搭を見たかったから。
 紀元2世紀に建てられた世界最古の灯台だそうです(何回も改修はされているようですが)
高さは59m
搭の最上部からの眺め
 ア・コルーニャの街
反対の大西洋の眺め
日本語版のパンフレットもありました
 入場料は3€
ア・コルーニャからサンティアゴへRENFEで
 駅の自動販売機で切符を購入したのだけど、カードは使えなく現金のみ使用可。
 運賃は7.2€で20€札を入れたら、おつりは全部コイン。重たいなあ

Posted by walkingosamu