ロンセスバジェス(ナバーラ州) → ログローニョ(ラ・リオハ州)
Roncesvalles → Zubili → Pamplona → Puente La Reina → Estilla → Los Arcos → Logrono
Roncesvalles(ロンセスバジェス) → Zubili(ズビリ) 6/02(月)
今日の距離 21.5km(累計 46.5km)
今日の歩数 35,004歩(累計 79,228歩)
自動販売機の朝食を食べて出発
このアルベルゲの自動販売機は、今まで見てきた中(日本も含めて)で品物の種類が一番が多い。温めてすぐ食べられるパスタも色んな種類があった。
今朝は小さめのハムサンド(1€)カフェコンレチェ[カフェオレ](0.8€)を食べて出発。
このアルベルゲと同じ構内には、沢山の建物が建っている。写っているのは、巡礼路への出口側にある建物でアルベルゲではありません。
パンを食べる馬の写真に1€?
途中でバケットを盛大に食べている牧場の馬達がいたので写真を撮っていると、おじさんがやって来て、「クアント 何とか」と言っている。どうもお金を払えと言っているのかな?と思ったけれど、そんなことはどこにも書いていないし、ここは観光牧場でもないし。
「イングリッシュ プリーズ」と言うと、もういいという仕草。
SDカードアダプターの調子が悪くて、画像が残っていなかったし、払わなくて良かった

大変良いアルベルゲでした。
ベッドは一段ベッドと二段ベッドがあり、私は一段ベッドを使いました。朝食付きで17€(二段ベッドの場合は15€)です。夕食は12€で食べられます。
夕食は予約制(当日18時まで)で、肉か魚かを選ぶことが出来ます。魚を選んだら鱈が出てきました。トマトソース味で結構美味しく全部食べることが出きました。
この前に、サラダとスープが出てきたのですが、同席のフランスからの方三人と他のテーブルもほとんどの方がパンを皿にこすりつけて、ドレッシングやスープを残らず楽しんでいました。
海外旅行に行っても殆どがツアーで日本の方と一緒の食事ということもあって、外国の方がどの様な食事の仕方をされているのかよく分かりませんでしたが、新しい発見でした。
ワインをご馳走になってしまいました
同席の方達は、フランスAngersから来られたReginaldさんと近所のおばさんとその妹婿というあんまり日本では考えられない組み合わせです。
Reginaldさんは英語が話せるけれど、後の二人はフランス語だけということで、Reginaldさんがみんなの通訳をしてくれます。映画と音楽が共通の話題となって一緒に歌を口ずさんだり結構盛り上がりました。ただ、エディット・ピアフの話題には皆さんがちょっと引いた感じになったのが気になりました。
ワインが空になったので、Reginaldさんが追加を頼んでくれたのですが、後から考えるとどうもReginaldさんが負担してくれたようです、
色んなことが後から気がつくということが多いです。その場では、言葉を分かろうとその方向に集中していて、あんまり他のことは気が付いていません。
フランス語の発音はやはり難しい
Reginaldさんにルルドの発音を教えてもらいました。
上顎の奥の方からから空気を吐き出すような発音があって、とても日本語発音からほど遠いものです。
片仮名で書くことができません。
何回かやってみましたが、出来たのでしょうかね ?
Zubili(ズビリ) → Pamplona(パンプローナ) 6/03(火)
今日の距離 21.7km(累計 68.2km)
今日の歩数 46,837歩(累計 126,065歩)
パンプローナ

ユースホステルFuerte del Principeは最高
地図を見ていこうとしても中々難航し、とうとうドコモの1dayパケットを利用して宿に到着。
部屋は何と一人部屋でシャワー・トイレつき。
朝食も付いて2泊で48€。素晴らしい
Pamplona(パンプローナ) 6/04(水)
今日の距離 1日Pamplona滞在のため無し
今日の歩数 16,736歩(累計 142,801歩)
今日は休養を兼ねて巡礼路は歩かず、Pamplonaの街をブラブラ
5月31日に書いていた絵手紙。
カミーノを歩いている途中では郵便局を見つけることができず、パンプローナで探すことに。
郵便配達のおばさんに(郵便配達は、殆どがおばさんでカートを引っ張って街の中を配達しています)地図を見せながら場所を教えてもらう。
郵便局に着いて、整理券発券機から受け取った券の順番がきたので窓口へ行き、「セジョ(クレデンシャルに押してもらうスタンプも郵便切手どらもセジョと言います) ボルファボール」と言うと、「あっちのカウンターに行け。」表示が全てスペイン語なのでまるで分からない。
そちらのカウンターでは、先程から男のお客が「この記念切手をくれ。あの記念切手をくれ。」(多分)と随分時間がかかっている。日本だったらすぐ他の係員が来るのにな。と思っていたらさすがに他の人が来て用件を聞いてくれた。
「日本までエアーメイル葉書用の切符を4枚」と言って出してくれたのが、でかい切符でそれを1通に2枚貼らないといけないと。
ヤバイ!もう宛名は記入済み
切符で隠れてしまう名前とAIR MAILの文字は変になってしまうけれど書き直して、やっとこのライオンの口の中に入れました。
ところでこれって郵便差し出し口だよな
ローマ時代から現代芸術までナバラ地方にゆかりの芸術品が展示されています。
ゴヤの絵も一枚ありましたが、貴族の肖像画で、そんなに!という作品では無かったような。
この美術館はフロアが小部屋に仕切られいて、監視をする係員からはよく見通せないので、イチイチ見学者に付いて来るという状況で、やたら係員が多かったです。見学者は少ないけど・・・
今日の昼ごはんは、昨夜ユースホステルのお姉さんから聞いていたこのお店に。
名前はOTANO!私の名前と深い縁があるような?(OTANOという地名が近くにありました)
お勧めは、写真左上のフレンチトースト系の甘いデザートです。美味しかった。メインはイベリコハムのミニハンバーグ
右下がお世話になった、ユースホステルのお姉さん
今日はお昼にいっぱい食べたので、宿に帰ってから気持ちよく寝てしまいました。
Pamplona(パンプローナ) → Puente La Reina(プエンテ・ラ・レイナ) 6/05(木)
今日の距離 23.5km(累計 91.7km)
今日の歩数 42,566歩(累計 185,367歩)
パンプローナにいる時、風がよく吹くなと思っていたのだけど、この辺りには風力発電機が5~60台ずらーと並んでいる。
近づくと、地響きが伝わってくる。相当な発電量があるのだろう。
プエンテ・ラ・レイナ
部屋は二段ベッド5台、中年男性ばかりの10人部屋。やはり夜はイビキが相当でした。自分もかいていたのかも
Puente la Reina(プエンテ・ラ・レイナ) → Estilla(エステージャ) 6/06(金)
今日の距離 22.0km(累計 113.7km)
今日の歩数 42,926歩(累計 228,293歩)
靴が滑りそうな登り道を小さな歩幅で一歩ずつ歩いていきます。
そして、派手なおばさんの携帯部品紛失事件
急な坂でも確実に歩けば、必ず目的地に近づいている。そう自分に言い聞かせながら足を前に進めていきます。
そうして歩いていると、前から随分と派手な身なりの巡礼者のおばさん
巡礼路でもお遍路道のように逆打ちをされている人がいるので、そうかなと思っていたら携帯電話を持ちながら、「部品を落とした。歩いている途中で見なかったか?」と聞いてきた。「見なかった」と答えると、さらに後ろに引き返していく。
どこまで引き返すのかな?大変だな。と思って歩いていると、道の上に[携帯の部品]が落ちている!
この場所って、今のおばさんが探しながら引き返した場所だな、と思いながらも登ってきた道をおばさんを追いかけて下っていく。
「あーぁ、もったいないなぁ」
おばさんに追い付いて部品を渡すと、大変な喜びようで、ハグはするやらほっぺたにキスはするやら(日本人はそういうの、慣れていないですから・・・)、キャンディをタッパーウェアごと渡そうとするやら(重たいから、ヤメテ)大騒ぎするおばさんをそこに残して元の方向に戻っていきました。
村に着く都度、豊富な水量の水のみ場にホッとさせられます。
灌漑技術については、スペインを占領していたアラブの人達が持ってきたものが多いと、司馬遼太郎さんが仰っていましたがこれらはどうなのでしょう?
場所によっては「飲用不可」の表示があるので、注意。
ミネラルウォーターって飲んでない
外国を旅行するときは、お腹を壊してはいけないので、今までは必ずミネラルウォーターを飲んでいました。
今回もそのつもりで、万が一の用心にお腹の薬も各種持ってきていましたが、スペインに入ってからは、ずっと水のみ場と水道の水でやってきています。
スペインの水は大丈夫みたい
小麦の栽培は種を蒔いた後、あまり手をかけているようには見えません。
小麦の間には草も生えているし、ポピーも綺麗に咲いています。
収穫の時には、一緒に混じってしまいそうだけど、どうするのかな?

到着してすぐに冷たい水のサービスがあったので、ビックリ
美味しかったです。
オスピタレイロのおじさんが、アルベルゲの中を案内してくれ、一安心
Estella(エステージャ) → Los Arcos(ロス・アルコス) 6/07(土)
今日の距離 21.8km(累計 135.5km)
今日の歩数 36,485歩(累計 264,778歩)
夫婦のちょっと悲しい物語
この後、ある夫婦と出会ったのでそのお話を。
①御主人がパスポートがどうのこうのと言いながら道を引き返している。
②その約500m後から奥さんが御主人を走って追いかけている。
③1kmほど先のカフェには、仲間らしい3人と5つのリュックサック
このシチュエーションから想定されるのは、
○歩いている途中(もしくは休憩でカフェに寄ったとき)に
[奥さん]パスポートを宿に忘れたみたい。
[御主人]何やってるんだよ。仕方がないなあ。俺が取りに帰るよ。
[奥さん]ごめんなさい。
[仲間達]俺達ここで待っているから、行ってこいよ。
[御主人]それじゃあ行ってくるわ。みんなすまんな。
○荷物をゴソゴソしていた奥さんが、
[奥さん]あっ、こんなところにパスポートが!
[仲間達]早く御主人を追いかけていって、教えてやりなよ。
[奥さん]分かった。走っていくわ。
といったところを見かけたのでした。
多分、こんなところでしょう。
歩いている時はヒマですから色んなことを考えています。
ここは約900mの山頂にお城、650mの中腹に教会と村があるとても美しい場所です。
この村の中を歩いているときに違う道に入ったようで、その時すかさずおじさんが家の中から出てきて、道はあっちだと教えてくれました。
そっちに行くとまた分かりにくい場所に出て、今度は別のおじさんが、分かりにくいだろうエヘヘという顔をして道を教えてくれました。
ということで無事カミーノに復帰

若いオスピタレイロ・オスピタレイラが元気に迎えてくれます。日本語で挨拶もしてくれるとてもフレンドリーなアルベルゲです。
オーストリアの人ばかりでなく、色んな国の人が来ていましたがヤッパリドイツ語がちょっと多い感じ。
昔懐かしいローラー式の洗濯絞り機があって、おばさんが若い男性に使い方を教えていました。
Los Arcos(ロス・アルコス) → Logrono(ログローニョ) 6/08(日)
今日の距離 28.0km(累計 163.5km)
今日の歩数 46,215歩(累計 310,993歩)

Albergue parroquial Santiago El Real
今日の宿はSantiago el Real 教会付属のアルベルゲなんだけど見つからない。
住所を見て屋台のお姉さんに聞くと、ここだとのこと。ドアの開け方が分からないのでまた聞くと、柱のベルを押してくれ、中からオスピタレイロさんが出てきた。
19時30分からミサ、20時30分から皆で夕食、朝食は夜の23時から8時まで、料金は寄付で任意の額。
「クリスチャンでは無いけど大丈夫ですか?」と聞くと、大丈夫。分からないことがあったら自分に聞けとのことだったので、安心。
戦いのお祭りは夜12時には静かになりました
アルベルゲのすぐ前の通りを中心に、何やらお祭りをしているのでオスピタレイロさんに聞くと、スマホのgoogle翻訳を使って「戦い」と日本語に訳してくれた。
1500年代にフランスに勝利した記念の祭りだそうです。勝ったり負けたりよく戦をしているようですけれどね。
夜遅くまで騒がれたら寝れなくて困るな!と心配していたのですけど、12時頃には静かになってしまいました。
アルベルゲで皆と食事
Santiago教会で地元の皆さんのミサに参加しました。段取りは分かってきましたが、聖体拝領の列にはまだ並べません。
アルベルゲに帰ってきて、若い二人のオスピタレイラさんから食事の提供を受けます。
このオスピタレイラさんが色々話をしてくれるのですけど、その美しい英語にうっとりとしてしまいました。[モチロン中味はほとんど分かっていませんが]
巡礼者の皆さんは色んな国から来ているので、それぞれ特徴があり、今何語を話してるのか?分からない時がありますが、オスピタレイラさんの英語は綺麗な英語でした。
隣に座られた婦人は、フィンランドから一人で来られたそうで、前回ここまで歩いてきたところで、家にいる御主人が自転車事故でアキレス腱を切ってしまい一旦フィンランドに帰っていたそうです。御主人も回復したので、Logronoから再出発ということです。
この方は「となりのトトロ」が好きで、トトロデザインの弁当箱を日本からネットで取り寄せたと仰っていました。
料理は、ちょっと辛めのスープ・ミックスサラダ・マカロニ・スイカ・ワイン・水・レモンジュースでした。スイカは一人で買って食べるにはひとつの量が多すぎるので、こういう機会に食べられて美味しかったです。
食事の後、貴重な経験
食事が終わった後、全員で先ほどの教会に戻りました。
今回はアルベルゲから直接行ける狭い登り下りのある通路です。教会の中は先ほどのミサの時とは異なり、ほとんど真っ暗
聖歌隊の座る席に全員で座り、夕べの祈りを印刷物を見て捧げます
英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語の4グループに分かれリレーで祈りを読んでいきます。(英語のグループに入れてもらいました)
その後、カミーノを歩き通せることと無事を祈って全員でハグをしました。
¡Buen Camino!