ベロラド (カスティーリャ・イ・レオン州)→ブルゴス→レオン

2020-07-06

Belorado → AgesBurgosHornillos del Camino CastrojerizFromistaCarrión de los CondesTerradillos de los TemplariosBercianos del Real CaminoMansilla de las MulasLeon

Belorado(ベロラド) → Ages(アヘス) 6/12(木)

今日の距離 27.7km(累計 264.1km)
今日の歩数 42,312歩(累計 473,083歩)

Tron川を渡りBeloradoを後にします。
川に水がサラサラと流れていると、気持ちが良いです。
ここでも雪が残っている山を見ることができます。
この前見えた山とは違ってこれは、San Milan山(2,132m)のようです。
私は、多分カミーノを歩いている人の中で、歩くスピードが一番遅いグループに属している
他の人はたくましい足運びで、サッサッと歩いていきます。ほとんど2倍じゃないかと思うようなスピードで歩く人もいるし、競歩の練習をしているのでは?という人もいます。
1日で自分が抜く人の数は0~1人、抜かれる人の数は無数、という状況です。
皆さんリュックサックを担いでいても、速い速い!
世界で戦う日本のアスリート達も大変だなと再認識。
手をつないでチンタラ歩いている前のお二人さんにも、離されていきます
Villafranca Montes de Ocaを過ぎると、急な登り坂です。

五月蝿い(ウルサイ)小蝿達にまとわりつかれる二時間
山の上のなだらかな広い道が続きます。多分防火帯の意味もあってこの広さにしているのだと思います。
自分にまとわりつく小蝿の影が、地面の自分の影の回りに見えるのは、始めての経験です。
それはそれはしつこく、多数の小蝿がまとわりつきます。
最初は何か分からなかったのですが、そのうちの一匹が袖に止まったときに、バシッ。
小蝿(大きさ的には中蝿)だと分かりました。
飛んでいるだけなら良いのですが、口や鼻や耳に入ってこようとするし(眼はサングラスで防御)
体に止まろうとする。何のためにするのだろうか?
追い払うのに体力まで消耗するよう
五月蝿いという言葉は、旧暦の5月(新暦の6月)に日本で使われる表現だけど、スペインでも当てはまりそう
リュックサックを車で運んでもらう方法

 この車が次の宿までリュックサックを運んでくれます。(20kmの距離でリュック1つが7€)
 荷物無しで軽々と歩いている人も、時々見かけますがこれを利用しているようです。
 背中にリュックサックという姿も大事なのかなと思いますが ?

Agesの今日のアルベルゲ El Pajar 9€
別棟に5€のベッドもありました
内装は木造で木の香りがします。
まだ新しく、気持ちが良いです。
一人一人に鍵付きロッカーあり
夕食はアルベルゲで(10€)
パエリアです。右下のスパイスはタバスコ以上の辛さでした。オスピタレイロのおじさんが、「これを入れれば元気が出るよ♪」と盛んに皆にアピールし、結構受けていました

Ages(アヘス) → Burgos(ブルゴス) 6/13(金)

今日の距離 23.9km(累計 288.0km)
今日の歩数 40,164(累計 53,264歩)

日の出と一緒に出発
35万年前の人類痕跡のアタブエルカ遺跡
世界遺産になっているそうですが、こんなに早い時間にはまだ見学コースは開いていません
日本にはこんな道はない!
恐竜の背中のような凄いデコボコ道です。歩くのも一苦労。
大きな十字架の下で記念撮影
皆で作る友達の輪
リング状に石が並んでいます。
巡礼者が次から次へと継ぎ足していくので、どんどん大きくなっています。
当然、自分も置いてきました
果実100%のオレンジジュースで朝食
目の前で絞ってくれます。
人気商品で、皆さん頼んでいました。
左のトルティージャのようなものと一緒で5€
水の出ない水のみ場にご用心!
たまに、水が出ていないものがあります。
地図には水のみ場の表記となっているので、あてにしているとショックが大きいです。
こういう場合に備えて、水を多めに持つことが必要
今日のアルベルゲ到着
Albergue de peregrinos Casa del Cubo y de los Lerma
内部は非常に近代的です。
ブルゴス大聖堂
入場料7€のところ、巡礼者は3.5€。
チケット売場で、カードで支払いをしたい観光客が、カード払いの最低額まで届かないので一緒に買おうといってきた。その人に料金を払い、まとめてカード払いでめでたく入場。
オーディオガイドに日本語版はない
オーディオガイドを無料で貸してくれるのだけれど、日本語版はないとのこと、仕方がないので英語版を借りるが全然分かりません
ちょっと早いけれど、Menu del Dia
16時30分にいただく。牛肉だけど若干パサパサ。
隣の席のイギリスから来ていたScottさんと何だか話が弾む。
ナイトウォーカー登場
大聖堂の礼拝堂にいたので、今日はどこから歩いてきたの?と聞くと、これから出発するとのこと。
いつも夜歩くのだそうだ
オランダから歩いてきたらしいが、Karinちゃん気を付けて
若い男の子が一緒だったのでしっかり守ってやってくれよ
何かのミスコン?
ミサに出席しました。地味な礼拝堂で行われ、その後外に出ると別の派手な礼拝堂では何やら華やかな雰囲気。
どれどれと覗いて見ると、肩から色んな「Reina Pena ~」と書いたたすきをかけた沢山の美しい女性達(小学生低学年もいます)。何かのミスコンに選ばれた人のお祝いなのかな?
W杯スペイン戦盛り上がりに欠けてしまう
バルの外にTVを出して、皆で応援
PKで一点取ったまでは良かったものの、その後逆転されブルゴスの夜は寂しく更けていったのでした
夜の大聖堂
アルベルゲから見えた大聖堂

Burgos(ブルゴス) → Hornillos del Camino(オルミージョス・デル・カミーノ) 6/14(土)

今日の距離 20.0km(累計 308.0km)
今日の歩数 34,724歩(累計 547,971歩)

Arlanzon川を渡ってブルゴスを後にします
買っていた朝食をアルベルゲで軽く食べて、6時35分に出発。
お月さまがまだ見えています。

Rabe de las Calzadosの教会尖塔に、コウノトリが巣を作っています。
 この後、沢山の巣を見かけます。
それにしても、デカイ体であんな狭いところでよく落ちないで生活しているなと感心します。

メセタの代表的な景色が続きます。
坂を登りきると日本の場合は峠になっていて、その先は下り坂なのですが、この辺りはその先がずーっと続く平地です。台形のような地形になっています。
台形の規模が四国高松の屋島とは比べ物にならない大きさで、いつまでたっても下り坂が見えてきません。
灌漑が大変だろうな
麦が青々と育っていますが、水はどのように段取りしているのだろう?
ここは高台で、ここより高い場所はありません。
やっと今日の泊まる町Hornillos del Caminoが見えてきました。
アルベルゲはまだ開いていません。
Albergue de peregrinos de Hornillos del Camino
受付開始は12時30分。巡礼者はリュックサックを並べて待っています。
今日のMenu del Dia(9.5€+チップ1€)
レストランぽい所ではチップを出していたのですが、他の巡礼者を見ているとどうも出していないようなので、この後段々割りきるようになってきます。
肉の細切れを煮込んだもの。
英語表記では、ビーフシチューとなっていましたが、ちょっと違いました。
デザートは、いつものようにエラド(アイスクリーム)。チョコレートがかかっています。

Hornillos del Camino(オルミージョス・デル・カミーノ) → Castrojeriz(カストロヘリス) 6/15(日)

今日の距離 20.3km(累計 328.3km)
今日の歩数 35,099歩(累計 583,070歩)

アッ大事な五本指ソックスが!!!
 アルベルゲを出発して相当な距離を歩いた後、ソックスを忘れたことに気がついた!
あの大事なNo blister(マメが出来ない)ソックス。他の巡礼者から珍しがられていたソックス。
 昨日洗濯したのだけど、乾いてなかったのでベッドの枠にぶら下げて置いたやつ。ベッドの上の人の登り降りに邪魔にならないように、端っこにぶら下げたやつ。
 今日出発の時に、ベッドの上と下はライトで確認したのだけど枠の確認が漏れていた。忘れたのは新しく買った二足のうちの一足。
 残った一足と前から履いていた一足(これは穴があきかけている)。この二足でやっていくしかない。
[教訓]荷物は一ヶ所にまとめるべし

San Bolのアルベルゲは可愛く小綺麗
シャワーもありました。
ここでカフェコンレチェを一杯。

アルベルゲ前の林はゆっくりと過ごしたい空間
こちらは、San Anton
左奥にアルベルゲがあるのですが、チェックしませんでした。
Castrojerizが見えてきました。
山の上の城跡は、規模の大きいものですが崩壊状況も迫力があります。
近くまで登ってみる元気はありませんでした
洗濯物はアルベルゲの前の道路沿いに干します。
ロバと一緒の巡礼者
この人は、野宿をしながらロバの写真を撮った人からお金を集めて巡礼を続けていました。
この写真を撮ったときは、飼い主がいなくて無料
スピリチュアルなハウスに山頭火
色んな写真やメッセージを貼り出しでいました。
そのなかに山頭火の「わけ入っても、わけいっても、青い山」の句が。誰が置いたのか分かりませんが、ピッタリです。

バルのテラスでフランス人四人と新しく知り合いに
 夕食のレストランを決めておこうと町を歩いていると、Camilleと再会。同席の四人を紹介してもらう。
 全員フランス人で、アンドレーとその姪のジュリー、ジェラルドと奥さんのエリザベス。この四人とはこの後もしょっちゅう出会います。
宮崎駿はフランスでもメジャー
 皆さん「となりのトトロ」が好きで、「もののけ姫」も「千と千尋」も良くご存じでした。小津安二郎も知っていてくれました。

ジュリーは闘牛に反対?
 アンドレーとジュリーそしてCamilleと入ったレストランのTVで闘牛をやっていた。
ジュリーが一所懸命話してくれるのだけど、よく分からない。どうも雰囲気からして闘牛は良くない。ということを言っているよだ。中々難しい問題だな。

ジュリーは一所懸命英語で話をしてくれる。
 彼女の自国語はフランス語、英語のよく分からない私に、使いなれない英語で一所懸命話をしてくれる。アンドレーおばさんと私の通訳もCamilleと一緒にしてくれている。
 時々息切れして深呼吸をしている状態。申し訳ないけど、ありがたい。

夕食のメインは鱒
 アンドレーとジュリーに「ごちそうさま」という日本語を教えてあげる。逆にフランス語の「Bon appetit ポナペティ」を教えてもらう。

日本のTV局クルーに出会う。
 食事を終えて出ようとすると、日本人らしき3人が食事中。テーブルの上には大きなTVカメラ。
 日本の方ですか?と聞くと、三重TVの人で熊野古道と同じように世界遺産になっているカミーノのパンプローナからフィニステーレまで取材に来ているとのこと(移動は車で)
 3人のなかの問屋正勝さんとおっしゃる方がコーディネーターをされているのだろう。
 BSフジで10月頃放送ということらしい。楽しみです。

Castrojeriz(カストロヘリス) → Fromista(フロミスタ) 6/16(月)

今日の距離 24.7km(累計 353.0km)
今日の歩数 42,709歩(累計 625,779歩)

今朝は韓国風朝食で御飯をいただく
同宿の韓国から来ているClaraちゃんが、「朝食に御飯はどうですか?」と言ってくれた。
食堂に行くと、お鍋でお米がしっかりと炊き上がっている。日本で食べるのと同じジャポニカ米だ。
ちゃんとした御飯は日本を出てから20日間ほど食べてないので、ありがたくいただくことにする。
おかずも作ってくれていて、韓国風の野菜炒めとスクランブルエッグ。野菜炒めにはニンニクがタップリと入っていて、歩くエネルギーが出そうだ。
ありがとうClaraちゃん

日本から持ってきた箸がやっと役に立ちました。
沢山の台地が見えます。
Castrojerizを出て約40分。Mostelares高地から今まで歩いてきた方向を振り返っています。
Itero橋
Pisuerga川にかかっています。素晴らしい石橋が次から次へと現れてきます。
Pisuerga運河
こちらは、川でなくて運河です。
Castilla運河
全長200kmにもおよぶ運河です。以前には水運にも活用されたようだけど、現在は主に灌漑用となっている様子。
灌漑用水路が縦横に走っている。
サイフォンの原理を使って、道路の下もくぐり抜けている。
Fromistaの入口にある4重の水門
水位の落差が大きいので、水門を4つ作って徐々に船の水位を変えていったもの。
今日のアルベルゲ
Albergue Estrella del Camino (8€)
清潔なアルベルゲでした。

変な日本人おばさんに出会ってしまった

ドクロ

 このコウノトリの巣があったのはサン・ペドロ教会。
 夕食のレストランを物色していたときに、この教会の前のテラスレストランに一人でいた日本人おばさんが
「この辺りにはMenu del Diaを出すレストランは無いわよ」
「私はMenu del Diaは嫌いなの。決まったものの中からしか選べないから!」
と、のたまった。
 「何言ってやんだい。こちとら、そのメヌー何とかというやつを2週間以上食べ続けているんだい。てやんでぃ!昨日の町でも食べたばっかだし、この町にもあるのを知らねえのかい!」
と何弁か分からない言葉で心の中で言って、口では「あぁそうですか」とさりげなく。
 このおばさんは、ここでホットドッグを夕食にとテイクアウトしていました

何者?

サン・マルティン教会そばのレストランでMenu del Dia
Camilleと一緒に夕食をとりました。TVではW杯のドイツ戦放映中、ドイツ人達はまずTV観戦です。
メインは鱒。Camilleと話が弾みました。しかし拙い英語によく付き合ってくれてありがたい。

Fromista(フロミスタ) → Carrión de los Condes(カリオン・デ・ロス・コンデス) 6/17(火)

今日の距離 20.5km(累計 373.5km)
今日の歩数 24,944歩(累計 650,723歩)

朝六時半に出発。
朝日が背中を押してくれます。
巡礼路の石柱がずっと続きます。
これは車の侵入防止にもなっているようで、巡礼者を守ってくれています。
桂枝雀の落語で、トリップ状態
この辺りはルートが平行して二つあり、このルートは歩いている人も、自転車も少ない。
そこで、長い落語でもと枝雀の「地獄八景亡者戯(75分)」を聞きながら歩いた。
周りには誰もいないし、見えるのは林と畑と川。
聞いているうちに、ここはスペインやら日本やら?
はたまた地獄か極楽か現世か?段々分からなくなってきたので、途中で聞くのを止めました。
今日のアルベルゲ
Albergue Parroquial de Santa Maria
隣接するSanta Maria教会の運営、2食付きで何と5€
到着すると、シスターが甘い水をふるまってくれました。

午後の時間に記念写真
 上が大変お世話になっているCamille
 下がブラジル生まれで今はフランス在住のCarol、ガーナに子供達の家を造るのが夢だそうです。彼女は1日40km歩くという健脚なので、二度と会うことはありませんでした。彼女からはイパネマの娘の本場ポルトガル語バージョンをアカペラで気持ちよく聞かせてもらいました

洗濯機使用料を3人でシェア
 洗濯機の使用料3€を、私を含めて3人で1€ずつ出しあい洗濯してもらいました。どこかの国の「お父さんの服と洗濯機で一緒に洗わないで!」なんて言っている女の子達に聞かせたい

アルベルゲでシスターライヴ
18時からはシスター達が楽器を持ってライヴ。巡礼者達も配られた歌詞を見ながら一緒に歌っている。知らない歌が多かったけど、アメージンク・グレースは一緒に歌えました。最近涙もろくなっていて、歌っている最中にグッと来るものがありました。
地元の姉妹のデュオ
途中から地元の姉妹が入ってきて歌いだしたのですが、物凄くウマイ!いずれプロにでもなるのかな?
これが歌詞カード
A4版から模造紙まであります。

突然の指名で「こきりこ節」を歌うことに!
 後半には、巡礼者の内の希望者が自分の好きな歌を歌っていたのだけど、シスターが突然日本の歌を聞かせてくださいと。
「聞いてないよ」と言ったところで、にっちもさっちもいかない状況。
 仕方がないのでこの雰囲気に合うかな?と「こきりこ節」を歌う。
 歌い始めてすぐに「ヤバイ!歌詞がよく分からない」ということに気がついたけど、途中で止めるわけにはいきません。
 まあ、歌詞は皆も知らないことだから。と雰囲気で歌詞をつけて歌い終わりました。
 冷や汗もの!!

教会では通常のミサと巡礼者への祝福
通常のミサが終わった後に、巡礼者全員が前に集められ神父さんから祝福を受けました。
一通りの話があった後、一人一人神父さんの前に立ち祝福を受けます。
このような儀式は初めてなので、何かしらぎこちなくなってしまいます。
アルベルゲに帰ってから夕食(21時)
タパス、マカロニ、サラダ、スープ、フルーツが出てきました。ワインも付いています。
食べたあとは、皆で片付けです。

地図を持たない日本人巡礼者
 巡礼者の日本人に初めて会いました。若い彼は先入観を持たずに歩きたい、ということで地図もガイドブックも持っていない!
 道を間違えることもあるそうですが、「違うよ!」と声をかけてくれる人がいたりして、結構どうにかなっているそうです。スペイン語も出来るようですし。
 帰りの航空券の日付が決まっていて、サンティアゴ・デ・コンポスーラまで到達する日数の余裕は無いのですが、気が向けば飛行機をキャンセルしてサンティアゴまで行きたいと言っていました。
 その後どうしたのかな?
夜はCarolの叫び声がいつまでも
 この日のW杯はブラジル・メキシコ戦。Carolはスマホで中継をずっと見ていました。彼女がいるのは1階、我々が寝ているのは2階。でも彼女の声はいつまでも部屋まで聞こえていました。
 翌朝、結果はどうだった?と聞くと、疲れた顔で「0-0」と・・・

Carrión de los Condes(カリオン・デ・ロス・コンデス) → Terradillos de los Templarios(テラディリョス・デ・ロス・テンプラリオス) 6/18(水)

今日の距離 26.2km(累計 399.7km)
今日の歩数 37,757歩(累計 688,480歩)

今日の出発は一番早い時間
5時起床朝食をとって6時出発と、今までで一番早い出発になりました。
出発の時はCamilleと一緒でしたが、写真を撮っていたりする間にどんどん離されていきます
16kmの間、町もBarも水飲み場も何もない道
しっかり水を持って、ひたすら歩きます。他の巡礼者もこの区間は覚悟して黙々と(とはいきません!相変わらすよくしゃべっています(^-^)v)
仮設Barが一軒だけありましたが、こういうところは値段が高いので、立ち寄る巡礼者は極めて少ないです
線香花火のような花
線香花火が綺麗に開いたような形をしています♪
教会の尖塔が見えてから、その村まで50分
歩いていると、村の教会尖塔が見えてきます。
ただ、こちらは台地の上。
見えているのに、歩いても歩いても着きません。
実際に着いたのは、50分後
皆が立ち寄る村のBar
歩き始めて約四時間。ほとんどの人が立ち寄ります。
カフェコンレチェ(1.3€)を一杯いただきました。
蜜蜂の好みは人間とは違います
上の花は綺麗で匂いもよい。下の花は色が地味で匂いもあまりしない。
だけど上の花にはほとんど虫がいなくて、下の花には蜂がブンブン飛び回っていました!
インラインスケートで巡礼
道路をインラインスケートとストックで走っていく人がいました。
巡礼なのか?クロスカントリーのトレーニングなのか?
巡礼だとすると、この人は統計上「歩いての巡礼」「自転車の巡礼」どちらにカウントされるのか?疑問が膨らみます
今日のアルベルゲ
Jacques de Molay(8€)
一段ベッドだと10€です。二段ベッドの下段にしました。
ここのベッドは高さがあって、下段のベッドに腰かけても上のベッドに頭が当たりません。今までのアルベルゲのベッドは、注意せずに腰かけて後頭部を打ってしまうことが何度かありました
上の写真はアルベルゲの入口(翌朝出発時))
下は洗濯物を干しているところです。シャワー後洗濯してその日の内に乾かさないといけないので、ここまでが忙しいのです。その後はジックリ時間があります
悲しい靴下
5本指ソックスのうち、日本でもある程度はいていた方に穴が開いてしまいました。貴重なソックスですから、捨てるわけにはいきません
夕食にウサギの肉
ウサギの肉があるというので、頼んでみました。
鶏の肉に似ています。
隣の席のイギリス人は「こうやって食べるのだ。」と言って、骨だけになるまでしゃぶっていました。
左下は、チョリソとポテトのスープ。右下はバナナにチョコレートをかけたものです。
全部で10€、ワインはデッカイ陶器の入れ物で出てきました。テーブルでお代わりをしてしまいました。それ以降そのイギリス人は私のことを見ると、酒飲みだ!と囃し立てます。

Terradillos de los Templarios(テラディリョス・デ・ロス・テンプラリオス) → Bercianos del Real Camino(ベルシアノス・デル・レアル・カミーノ) 6/19(木)

今日の距離 23.5km(累計 423.2km)
今日の歩数 36,202歩(累計 724,682歩)

今日も6時出発
東の空が段々明るくなってきます。
誰だ
あんなところに靴を仕舞ったのは
たまにこういうことをする輩がいます
橋の聖母教会
レコンキスタでキリスト教に改宗した元イスラム教徒が建設したもの。
小川のそばに静かに佇んでいます
SahagunのSan Tirso教会
Sahagunには立派な教会が沢山あります。
どれも石が少ないのでレンガメインで作ったようです
Cea川を越えて、Sahagunを後にします。
Sahagunに泊まろうかとも思っていたのですが、まだ9時半。1日過ごす程のことはないな、ということもあって先に進みます。
見通しの悪い交差点の真ん中を渡ります。
回りをビュンビュン自動車が走っているし見通しの悪い交差点を歩いて渡ります。
早く渡りきらないと危ない!たまに、こういう場所があります
梨の木?の聖母教会
翻訳名はよく分かりませんが、野原の真ん中にポツンと良い風情で立っています。

木立に囲まれた気持ちの良い道が続きます。
巡礼路は様々な種類の道で成り立っています
巡礼路の真ん中で長時間抱き合ったりしないで
前を歩くこの二人、今朝朝食をとったバルから一緒に歩き始めたのだと思うけど、道の真ん中で突然抱き合ってそのままで長時間。
目の前でやられるので鬱陶しい!抜いてしまいたいのだけれど、悲しいかな!それでも向こうの方が速いペース
何回か同じことを繰り返した後に、やっと先方が道端に座って休憩をとり、その間に追い越すことが出来ました。ヤレヤレ

 11時半に着いたのですが、受け付けは13時半。その間、町のバルでカーニャと生ハムボカディージョの昼食をとりながら時間待ち。
 それでも時間があるので、孫へ出す絵手紙を描いていたら受け付け開始。
 外から見ると分かりませんが、シャワーやトイレ回りはしっかりとしたものでした

夕食前の感謝の言葉を読むことに!
 ここのアルベルゲは2食付きです。夕食は巡礼者の中で出来る人が手伝って作ります。
 準備が整ったところで皆が席につき、感謝の言葉を各国語で読むことに。なんとその中に日本語バージョンがあり、ご指名がかかってしまった。皆も日本語はあまり聞いたことが無いだろうから、聞かせてあげましょう

夕食タイムは盛りだくさん
 メインはレンズ豆のスープ。勿論ワインもあります。デザートには美味しいスイカ
 食後には若い巡礼者の生演奏。その後皆でサンセットを見るために外へ。ただ、曇っていて太陽そのものは見れませんでした。

気配りでトイレの水は流さない。
 ここでは、夜中のトイレに行っても水は流していませんでした。
 大きな音がベッドまで聞こえるので、睡眠の妨げになってはいけないと水を流していないようです

Bercianos(ベルシアノス) → Mansilla de las Mulas(マンシージャ・デ・ラス・ムラス) 6/20(金)

今日の距離 26.8km(累計 450.0km)
今日の歩数 43,124歩(累計 767,806歩)

毎度の日の出
毎日の日の出ですが、それぞれ景色が異なります。
左側に並木が続く
こちら側に並木があると、午後の強い日射しを遮ってくれます。
分かりにくい分岐点にも手作りの矢印
普通は黄色い矢印が石や壁に書いてあるのですが、ここにはありません。困ったなと思っていたら、道路の上に石ころを並べた矢印!
助かります
日光を遮るには少し心もとない並木
こういうところもあります
早く大きく育って下さい♪
Japan Flightのアナウンスが
ここは飛行場で、農薬散布とかに使うのでしょう、草地の滑走路。
写真を撮っていたら、後ろから「Japan Flight」の声が!
振り向いたら、ジュリーとアンドレー。二人にも抜かれていきます
Mansilla de las Mullasの街に着きました。
このポストに絵手紙を投函
昨日書いた孫への絵手紙をこのポストに投函しました。
ちゃんと届いて下さい。
今日のアルベルゲ
Albergue de Peregrinos(5€)
夕食はMarceloで(8.5€)
日本語のメニューがありました。怪しい日本語を沢山見てきましたが、これは正しい日本語でした。
左下がメインの「フラメンコ風玉子」です。土鍋に熱々で出てきます。玉子の下はグリーンピースが一杯

ダニ情報あり
 このアルベルゲで一緒になった日本人のマミーさんが昨日泊まったEl Burgo RaneroのDomenico Laffiというアルベルゲで、酷いダニ被害に会っていました。
 そのアルベルゲは、日本に居るときに仕入れた情報でもダニが出るということだったので、まだ改善されていないようです。要注意

街は城壁で守られています。

困ったおばさん 韓国編
 アルベルゲに帰ってそろそろ寝仕度とベッドに入ると、同室の韓国人のおばさんが凄い臭いの殺虫剤を自分のベッドに撒いて、自分は部屋の外に出てしまった。
 「あんさん!何してはりまんねん!凄い臭いを振り撒いて、あんさんだけ逃げはるのでっか!!わては、誰もいないときに無臭の殺虫剤を撒いておます。何を考えてはるのでっか!」
 とまたもや、どこの言葉か分からない台詞を心の中で言って、咳き込みながら部屋から脱出したのです(T_T)

Mansilla(マンシージャ) → Leon(レオン) 6/21(土)

今日の距離 20.0km(累計 470.0km)
今日の歩数 40508歩(累計 808,314歩)

落とし物・忘れ物の扱いに悩みます。
 Mansillaから出る橋です。幅が狭いので片側交互通行になっています。
 この橋の上に靴の片方が落ちていました。
 今まで落とし物を拾って、途中のバルで落とし主を探したり、見つけやすいようにずっと手にぶら下げて歩いたりしたけど、持ち主が現れずそのままアルベルゲまで持っていったのが二回ありました。
 他の巡礼者を見ていると、何もせず落とし物をそのままにしています。今回は靴をそのままにしておいてみました。
 しばらく歩いていくと、向こうから女性が歩いてきます。振り返ってリュックを見るとさっき橋の上にあったのと同じ靴が片方だけぶら下がっていました。
 拾ってあげていたらな。と思いながら後ろを見ていたのですが、後から続いてくる他の巡礼者達も靴を拾ってあげてはいませんでした。彼女はどんどん後戻りをしていました。

今日の日の出
Leonのアルベルゲを見つけられず行き過ぎてしまいました
今日のアルベルゲ
Albergue del convento de las carbajalas
(旧称Monasterio de Benedictinas)(5€)です。
アルベルゲに入る道を見過ごして大聖堂まで行ってしまい、近くの店の女の子に地図を見せながら場所を教えてもらってやっとたどりつけました。
受付が始まったばかりで、相当の行列です。
外国の空港でのチェックインカウンターでもいつも思うのですが、外国人の受付はなんでそんなに時間がかかるのでしょうかね?我々日本人の受付所要時間は短いですよ!
今日はお祭りで、蚤の市も出ています。
本当に色んなもの(がらくたのようなものも)が並んでいました。
お昼はチョッとだけ贅沢に
洗濯を終わらせて、同じアルベルゲにいたCamilleと昼食に出ました。
自分はハム・メロン、Camilleはイカ。メロンはスイカのように大きく、イカは柔らかくどちらも大変美味しかったです
周りは、企業の繰り出すお祭りの行列とかで大騒ぎです
レオンの大聖堂へ
ここでも英語のオーディオガイドを貸してくれるのですが、猫に小判状態です
ガウディの建物も健在
郷土音楽のフェスティバル
沢山の吹奏楽団が次から次へと壇上に上がり、地元の音楽を演奏していました。
素朴でスコットランドの薫りがする音楽でした
夕方はサン・イシドロ教会で祝福を受けました。
サン・イシドロ教会のミサに出席したのですが、ミサが終わった後仲間のうち一人が話をしてくれ、ここにいた巡礼者5人を神父さんが祝福してくれました。
私のために英語に通訳
私以外の4人はフランス語圏の人、神父さんはスペイン語で話し、それを教会の人?がフランス語と私のために英語に訳してくれます。
英語に訳して貰ってもなかなか分からないので申し訳ないと思っていたのですが、フランス語を訳して次に英語に訳するときに神父さんがどんどん次の言葉をおっしゃるものですから、実際に英語に訳す事が出来たのは、全体の1/5程度。それで良かったです。
その後、聖具室に連れていってくれてセジヨ(クレデンシャルに押すスタンプ)を押してくれました。
マヨール広場
アルベルゲに帰って夕食
この日は、W杯のドイツ戦。ドイツ人の巡礼者が食堂のTVに集まっています。食堂を閉める時間を言いに来たシスターも諦め顔で出ていきます。

靴下を購入。スマホアプリ(ConvertPad)活躍
 穴開き五本指靴下対策として靴下を購入しました。
 この日は土曜日とあって午後にはスポーツ用品店が閉まっていたのですが、夕方に開いている運動靴店を見つけ入店。靴下を買いたいと思ったのですが、サイズ表記はヨーロッパ仕様!サイズが分からなくて困っていたところで思い出したのが「ConvertPad」というスマホアプリ。主に外貨換算用に使っていたのですが、靴サイズ換算表もありました。
安心して靴下を購入。これを五本指靴下の上にはいて穴開き靴下も大丈夫です

Posted by walkingosamu